次世代の「ものづくり」を見据え、個性豊かな6コースを設定
専門領域を超えた横断的カリキュラムを編成、6コースを設定し、創造的なエンジニアを育成、「ものづくり」に欠かせない意思伝達能力を養成。
※コースは選択性ではなく、推奨されている履修モデルです。
産業界の生産現場では多くの産業用ロボットが導入され、効率的な大量生産が行われていますが、一般的にロボットの活用範囲はこれまでにない広がりが見込まれています。ロボットに対する需要は、人間生活に密着した空間、すなわち、家庭や学校、病院、福祉施設、地域において急速に高まっています。これからの高齢化社会における介護補助、医療介護、リハビリ等において福祉ロボットの果たすべき役割は、今後も増大することが予測されます。そのためには、センサー、人工知能、アクチュエーターなどの各分野において更なる技術革新が必要となり、精密さ、正確さ、柔軟性、デザイン、素材などの観点からの開発研究が一層進展しなければなりません。
人間に対してさまざまなサービスをする福祉ロボットを研究、開発し、その製造を商業ベースにまで発展させることのできる技術者が期待されています。
本コースでは、人間とのかかわりを強く持つ次世代のロボットを開発し、継続して発展させることができる知識と技術、および豊かな感性を併せ持った人材を育成することを目的とします。
航空宇宙分野は、最先端の技術が適用される分野ですが、今までは限られた人々のみが限定的に利用してきました。しかし、航空分野では、次世代軽量低炭素化航空機の開発や,人や物を輸送する革新的なエアモビリティ、ドローンの活用等が進められています。宇宙分野では、民間の宇宙旅行、深宇宙探査,月周回有人拠点や太陽発電衛星の建設,コンステレーション衛星による地球近傍軌道の産業利用、惑星探査による地球外資源の開拓等が、注目を集めています。このように、航空宇宙分野は私たちの暮らしに近づきつつある分野です。これらの技術の土台となるのが、「材料」です。航空機・宇宙機には「軽くて強い新材料」が今までも積極的に活用されてきました。近年では更に、産業利用の進展に伴って「低コスト」や「環境への配慮」も強く求められています。航空宇宙環境に携わるエンジニアには、航空機・宇宙機の構造材料に対する知識、航空宇宙の特殊な環境に対する理解が必要とされています。
本コースでは、材料に関する深い知識と、航空宇宙分野に関する広い知識を有する、これからの航空宇宙産業に貢献するエンジニアを育成することを目的とします。
地球上の人類が将来にわたって豊かに暮らしていくためには、持続可能な地球環境・社会の維持構築が不可欠です。しかしながら、近年の温暖化や異常気象は地球環境が修復不可能になる危険信号であり、「環境・エネルギー」に対する取り組みは人類の存亡を左右する重大な課題となっています。具体的には、エネルギーの大量消費によるCO2 排出量増大が地球環境に与える負荷を低減するための省エネルギー技術および新エネルギー利用技術、ダイオキシンやNOx、SOx などの有害物質を低減するための廃棄物処理技術および大気・水質保全技術、ごみや資源などのリサイクル処理技術、快適な住環境を保全するための振動・騒音低減技術などが重要なソリューションとなります。
本コースでは、熱力学や環境工学をコアとしたカリキュラムを展開し、上記の環境保全技術の基礎となるエネルギー(熱)・物質のやりとりを集中的に理解し、またそれを具現化するためのデザイン手法を習得することで、「ゼロエミッション」、「サステイナブルデザイン」といった持続可能社会を構築するための「ものづくり」技術の素養を持ったエンジニアを育成することを目的とします。
「ものづくり」の最先端かつ集大成である航空宇宙分野においては、21 世紀に入っても超音速旅客機や宇宙往還機、国際宇宙ステーションといった新たな夢への挑戦が続けられています。また、世界規模で最新鋭旅客機やビジネスジェット機といった民間機需要が急速に伸びており、国内メーカーによる主要部品の生産が増大しています。さらには、国内自動車工学メーカーが小型ジェット機の自社生産に乗り出すなど、日本の航空分野は近年活況を呈しています。航空宇宙分野で活躍できる人材は、機械工学を構成する各基礎分野を幅広く理解したうえで、それらを最先端技術に展開できる能力を有することが求められています。
本コースでは、機体や推進機関の設計開発になくてはならない「流体力学」をコアとしたカリキュラムを展開し、それらが航空宇宙分野でどのように活用されているかを学ぶことで、次世代の宇宙開発や高速輸送技術を担う「ものづくり」技術の素養を持ったエンジニアを育成することを目的とします。
科学、製造技術の著しい発展にともなって機械や構造物は大型化、高速化、高性能化しており、これを構成する機械部品に対する高強度化、軽量化、高機能化の要求はますます高まりつつあります。革新的な材料の開発や複合化技術による高強度、高性能材料の展開に際して、材料科学的なミクロのアプローチだけではなく、材料力学、破壊力学、材料強度学あるいは連続体力学等のマクロな力学に基礎を置く実験や解析手法がますます重要なツールとして認識されてきました。一方、過酷な使用環境下の構造部材に対しては、恒常的に信頼性が求められ、力学的な材料物性の把握およびそれらの材料物性値によって、予測、評価しうる限界を見極めたうえで、的確な判断を下すことが必要となります。
本コースでは、構造用ばかりでなく一部の機能性材料にも対象を広げ、設定された使用環境下において、材料組織的にも力学的にも十分信頼できる高性能な機械や構造部材の設計に対応できる人材を育成します。
製造業の競争力向上にはQCD(品質・コスト・納期)などの付加価値の向上が必要であり、また、多様な変化に対して柔軟で迅速な対応を行わなければならず、情報処理技術(IT)の活用が欠かせません。一方、国際競争力確保のためには、日本独自の差別化技術・製品の創出と生産システムの更なる進展が不可欠であり、グローバル化社会においては、技術情報などの知的生産物が出荷され、世界のどこかの(自動化)工場で製品が製造されるといった、IT を活用した知的創造・生産支援システムの構築が必要です。
製品開発の現場では、試作品の繰り返しに代わり、シミュレーションによる検討が多用され、設計製造のプロセスは計算機内にモデル化されるようになってきました。さらに、製品の全ライフサイクルを視野において製造プロセス全体が見直され情報システムを軸に再構築されようとしています。このような情報技術を活用した製造技術全般のシステム化、計算機支援の技術を総称して「デジタルエンジニアリング」と呼んでいます。デジタルエジニアリングを支える技術には、CAD/CAM/CAE、PDM があり、さらに製造プロセスのみならず、製品の販売から、保守、廃棄まで含めて考えれば、ライフサイクル工学なども重要技術となります。
本コースでは、このようなデジタルエンジニアリングに関わる知識を習得し、即戦力としての技術を身につけ、持続型社会における知的生産物としての「ものづくり」に貢献する技術者・研究者を育成します。
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