機械工学専修 法政大学 大学院
 

 

本学では、大学院学生の受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)、教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)および学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を設けています。
 
機械工学に関する高度な専門知識を有し、かつ先端的、学際的な分野にも対応し得る技術者および研究者の育成を目的とする。そのため、自然科学の知識を基礎にして、機械工学の専門分野を構成する諸分野の基礎知識を全般的に習得し、機械工学の発展に貢献することを強く望む学生を受け入れている。また、特別入試制度により、科学技術の急速な発展に順応すべく再教育を望む社会人や、グローバル化の中で日本の先進技術の習得を望む外国人も受け入れている。
 
機械工学分野を構成する各専門分野の、高度で最先端の内容の講義科目を設置。さらに各分野で著名な学外からの講師の協力も得て、複数の専門分野を相互に応用した学際的領域の科目を多数用意している。これらの科目を修士課程(博士前期課程)で履修すると同時に、修士論文につながる専門性の高い研究に取り組む。また、博士後期課程では、機械工学分野の研究者として自立した環境のなかで研究に取り組み、さらに学内外の研究活動を通じて豊かな学識を養う。
 
機械工学分野を中心とした研究能力、または高度の専門性を要する職業等に必要な能力を身につけた人材の養成を目的としている。修士課程(博士前期課程)では、すべてのものづくりの基盤となる機械工学に関する高度な専門知識を有し、かつ先端的、学際的な分野にも対応し得る柔軟で幅広い視野を持った技術者を育成する。さらに博士後期課程では、独創的な研究能力を備え、高度な研究、開発を担うことのできる機械技術者や研究者を養成する。
 
<林研究室>
 
ジェットエンジンや発電設備等に使用されるガスタービンのクリーン燃焼技術を中心に研究を進めています。これらのエンジンは熱機関としては兄弟関係にあり、燃料消費を減らすにはサイクルの高圧・高温化が不可欠です。地球温暖化ガスであるC02の排出削減にもつながりますが、一方人体に有害で、地球大気環境に悪い影響を与える窒素酸化物(NOx)の排出が増えるという問題があります。この二律背反ともいえる問題を解決するためには、燃料と空気との混合の最適化、液体燃料の場合は微粒化と空間分散の最適化など、流体力学な手法による複雑な現象の解明が必要です。そのため、レーザー光学による粒子や流れの計測技術を磨き、それを適用することで現象を理解し、その結果に基づいて新しいクリーン燃焼反応コンセプトを考え、それを実験により実証するという方法で進めています。
ページのトップへ
 
研究を進めていく中で最も重要なのは“折れない心”です。研究というのは実験計画を練り、必要機材を調達し、実験に挑む、この繰り返しです。最初からうまくいくことは滅多にありませんし、失敗することは誰にでもあります。大事なのは失敗をした場合に次の方策を常に持っておくことであり、そうすることで問題解決速度が格段に上がります。私も多くの失敗を経験しましたが、その都度数えきれないほどの対策を講じてきました。その結果、国内では前例の少ない高温高圧燃焼場での光学計測技術を開発できました。こうした経験が社会人になっても生きてくると思います。
ページのトップへ
 
ページのトップへ